労働と主体性
働くことは、誰のためのものなのか。組織のため、自分のため、世界のため。狭間で揺れる主体性の輪郭を、もう一度静かに引き直すための問いたちです。
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労働と主体性はなぜ矛盾するのか
AIが作ったビジネスの資料に、わたしたちは、なぜ誠実さを求めるのか?
誠実さは過程に宿るのでAIが代行した労苦は贈与を毀損するとしたら、わたしたちは仕事の成果に誠実さを求めているのか?成果そのもののもたらす価値を求めているのか? 生成AIで制作された優れた資料を見て、人々は誠実さが無いと感じる。ビジネスで使う資料に誠実さという要素は必要なのだろうか…
役割を選べることが、自由の証明である
社会ではよく「自分の人生の主役になれ」と推奨されます。自らの目標に向かって物語を牽引する生き方は非常に素晴らしいものです。しかし一方で、誰もが常に主役であり続けなければならないという風潮は、時に「何者かでいなければならない」という息苦しさを生む背景にもなっています。 そのような中…
残業は、美徳ではなく神話である
残業は生産性の低さを露呈する。 早く帰りたいと心で叫びながらも、なぜか残ってでもやる仕事には美徳があるという風潮が日本にはある。 しかしながら冒頭にもある通り、生産性が低下し、コストもかかり、いいことはほとんどない。 それでもなぜ、この美徳の概念が渦を巻くのだろうか。 かれこれ私…
選択は、失うことで自己を刻む
とあるアートチームのメンバーとして活動している。 先日、イギリスへ行くか行かないか?という選択をする機会があった。 結果として、私は行かない選択をした。一番の理由は、なぜ自分はイギリスへ行くのか?という問いに対して、得られるものが明確ではなかった、もう少し正確に言うと、そうまでし…
足るを知る者は、攻めることができる
仕事をしていると、やるべきことが具体的かつ明確なタスクの引力に引っ張られることがよくある。それは、目標が明確で、タスクの進捗によって達成度が味わえるし、仕事をしている感を味わうことができる。 ただ、やるべきことが具体的かつ明確だというのは、何が足りていないかも明確に見えてしまう。…
不安は、解決されるために存在していない
何か期限付きのものがあると不安が感じる。タスクがなければないで、何かしなければという焦燥感のようなものがある。不安から逃れたくて、不安の正体を突き止めたくて、タスクをこなし、期限を守り、新しい知識を得る。そうすると、一瞬だけ不安から解放される時がある。しばらく経つと、また新しいタ…
育てようとするとき、上司はすでに失敗している
オムロンの立石一真らが提唱した未来予測理論「SINIC理論」では2025年に、最適化社会から自律社会へと変わっていくと述べている。その中で、人間は、全体最適の価値観を持ちながら、利他の精神で社会全体の調和と価値創造に自然に貢献する状態へ変容していくものと言われています。成人発達理…
「誰でもできる仕事」が、誰の幸福にもならない理由
ウェルビーイングと、SDGsにもある「ディーセントワーク」を社会に広げようと考える上で、多くの企業が仕事から属人性を排除することで、仕事の一貫性と安定性を保とうとしている。 一方で、人間は自己の独自性と特異性を発揮する場として仕事をとらえており、「自分にしかできないことを追求し実…
AGIは専門性を奪わない——人間の個体化プロセスを外部化する
生成AIの社会実装は、ここ数年で急速に進みました。事業現場では、すでに議事録作成、契約書ドラフト、コード生成、顧客対応の自動化が日常となり、2030年に向けて「効率化のAI」はインフラとして定着していくと予想されます。しかし、起業家にとって本当の問いは、その先にあります。2050…
会社は、誰の意志を宿すために存在するのか
グーグル、アップル、アマゾン。世界を牽引する巨大企業の日本法人が、こぞって「合同会社」へと姿を変えている。税制優遇か、上場の手間を省くためか。確かにそれも理由だろう。だが、果たして本当にそれだけだろうか。このトレンドの裏には、もっとスリリングで深遠な「秘密の扉」が隠されているので…
計画は、手放した瞬間に道になる
今回900kmを歩くなかで、柔軟性の大切さをしみじみ感じました。 毎日必死に頭を絞って歩く工程や宿泊場所を計画するけど、一つの出会いや出来事で容易に崩れてしまう。 これは何ですか? いや、崩した方が最終的に良かったと思える事が多かったように感じます。しかしなんでなんだろう? ただ…
やりたいことは消えたのではなく、他者の正解に埋もれていた
結論から話さないから何を言っているか分からない。 と、職場で言われた。 そのフィードバックが怖くて、その方に相談できなくなってしまった自分が残念だ。 AIで体裁を整えた原稿で話をするようにしたり、チャットを作成していたら、相手の中にある答えを探すようなプロンプトしか書かなくなって…
強みは「持つもの」ではなく、「育てる環境」が先に変わる
ひとりひとりの個性が尊重され、活かされる世界を目指し、強み文化を広める活動をしています。強み本と言われる書籍「さあ、才能にめざめよう」 も2018年の販売65万部から2026年の3月には150万部と増えました。関心の高まりと、微力ながら活動の成果が出てきたなとも感じます。 遠くま…
他者を優先するたびに、自分が世界に根を張っていく
お仕事をしているとさまざまな方々と関わることになる。 そもそも仕事においては、自分自身のこだわりや価値観も大事だが、仕事をする相手や関係者、受益者の方々の思いや目的を大事にしたいと考えている。そうすると、気付かないうちに自分の中で優先順位をつけてしまい、結果として優先されなかった…
「なにもしていない」は、魂が自らを開いている時間である
キャリアブレイク中の人と話していると、 よく出てくる言葉があります。 「最近、なにもしていなくて」 「仕事を辞めてから、なにもできていない気がして」 「時間だけが過ぎている感じがする」 でも、少し丁寧に話を聞いていくと、 実際には本当に“なにもしていない” わけではないことが多い…
仕組みをつくることが、最後の作品になる
クリエイターが、創造の本質を保ちながら、仕組みをつくることはできるのか。 クリエイターであり、同時に経営者でもあるという生き方は、一部の天才を除いて、一般的に成り立ちうるのだろうか。…
制度が幸福を先に置くとき、成果は後からついてくる
「幸せが先」という逆転命題は個人の実践として描けましたが、組織や制度がそれを阻む構造——評価・報酬・昇進の設計が「成功→幸福」の順序を強制する仕組み——は未だ問い残しています。次は制度設計の側から因果逆転を問います。と編集部に書いていただきました。全くその通りだと思います。…
人は、命令されたとき本当の力を使っていない
人は誰しも、自分がやりたい事、自分で意思決定した事において一番成果を発揮すると思われる。 それなのに、働く環境、仕事下においては、管理下で指示命令の下、働かされていて、人の能力、可能性を最大発揮していない。 ウエダ本社としては、そこへの挑戦というか、人が自主的にやっていくとしっか…
願いを諦めない者が、新しい岸辺をつくる
「自分の願いとつながって生きること」と、「組織に適合して働くこと」は、多くの人が抱える静かな葛藤だ。企業は本質的に、役割や成果、効率や再現性を求める。そこでは個人の内なる声よりも、組織全体の目的への適合が優先される。一方で、私たちの生命は、もっと固有で、予測不能で、源から湧き上が…
非効率が、人を育てていた
働き方を考える際、世間では、業務作業の脱属人化、とか、効率化、といった言葉が、結構疑いなく良いこととして考えられている節があるように思います。が、しかし、自分自身の働きがいのある仕事の仕方を振り返ると、それは、まさに私にしか出来ない発想であり、創造の仕方が出来たときに、働きがいが…
企業への献身は、個人の自由を殺さない
副社長兼人事責任者として日々経営をしています。特定の理念やビジョンやゴールを達成するために皆が集まって仕事をしている企業なので、そのためには個人がある程度自らを犠牲にして頑張るというのが不文律で正しいとされてしまう傾向が、一般的にはあると感じています。 そこへのカウンターの意味も…
「休む」という概念は、工場とともに生まれた
社会人になり2ヶ月がたつ。ある日友人からいつから5日働いて2日休むようになったんかね?3日じゃだめだったんかな? 時代が変わることに人口も変わってく中で本当に現代の日本においてそもそも本当に必要な働き方とは?と話題があり確かにいつからなんだろうかと思った…
「自分らしさ」には、「関係」が先立つ
私は2020年から現在に至るまで、「自分らしさとは何か?」という問いと向き合っている。きっかけは、大学3年生のときに向き合わざるを得なかった就職活動だった。「向き合わざるを得なかった」と書いたのは、いまのわたしなら、就職以外の選択肢がたくさんあることを知っているけれど、当時の私は…
役割を剥がされたとき、人はようやく自分に出会う
多くの男性は定年を迎えると、再雇用を選ぶか、そのまま退職をするかの選択を行う。悩ましい選択を迫られる。再雇用を選択しても、いずれ退職するので、問題の先送りに過ぎない。多くの定年退職者は、会社一筋の人生を送ってきて、会社に自分の人生を丸投げしてきた。会社の外で、自分はどこに居場所を…
PTAは義務の場ではなく、贈与が自然発生する装置だった
私はこれまで15年間、子どもの居場所や大人の孤立、上昇する自殺率といった深刻な社会課題に心を痛め、「どうすればこれを食い止められるのか」を模索し続けてきました。 asobi基地やおやこ保育園、下町ぐらし研究所、ゲストハウスとまりぎ等の実践を通じて確信したのは、教育、福祉、地域、組…
「夢を持て」は、近代が発明した義務だった
社会人になって、仕事に夢がないといけない義務感がものすごい重圧になる年代があると思う。 そこから抜け出して夢はないけど仕事を楽しめる感覚になるまでの道のりを知りたい人は多いのではないか、という問いです。…
AIが代替するのは、思考を委ねた人間である
AIがホワイトカラーの仕事を奪うと言われる。ブルーカラービリオネアだと言われる。この先のAIと人の関係性はどうなっていくのか。…
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組織は森のように育てられるか
貢献は、物語として語られるとき初めて組織に宿る
プロジェクト成果を組織能力として蓄積するために、構想 設計 推進 ファシリテーションなどの貢献をどの様に整理し評価、貢献の可視化を進められるだろうか? 組織としてプロジェクトの成功率や再現性は重要で、 そのために必要な役割やスキルは維持、強化していきたい。 けれど時にそれらの役割…
贈与が循環するとき、組織は生きはじめる
今後の社会で企業が担う役割は大きく変わっていくと思う。今までの資本主義一辺倒の考え方では難しいと思う。その中で、一つの可能性として、「交換」の思想に根ざした組織運営から、「贈与」の思想に根ざした組織運営に変わっていく必要があるのではないかと仮説を立てた。 非財務指標や人的資本経営…
早くいきたいならひとりでいけ。遠くへいきたいならみんなでいけという問題。「みんなでいけ」という言葉が、かえって遠くへ行けなくさせている。
出典はよくわからないけれど、アフリカ?早く行きたいなら、ひとりでいけ。遠くに行きたいならみんなでいけ。という言葉があります。疑いやすい僕も、この言葉を聞くタイミング(置かれた状況とか、経営のフェーズとか)で、なるほどなと思うこともある好きな言葉の一つ。そうだそうだ!と勢い、みんな…
迎える側が変わらなければ、渡来人は沈黙を学ぶだけだ
新しい場で感じた改善点を直そうとしても、すぐに実行できることは少ない。慣習を変えたくないという見えない壁が存在するからだ。これまでの社会は、次のステージに変化するのに数十年かかったので、徐々に対応していけば良かった。現在は、社会の変化が激しいため、すぐに対応することが求められる。…
アイデアはなぜ止まるのか ——翻訳者なき組織で、未来が現在に閉じ込められるとき
企業内では、しばしば「新しいアイデアが出ない」ことが問題とされる。しかし実際には、現場や部門の周辺には、多くの小さな違和感、提案、試行、未完成のアイデアが存在している。問題は、アイデアが存在しないことだけではない。それらを受け取り、意味を見出し、育てようとする側が十分に存在しない…
「問い続ける会社」だけが、奪い合いを終わらせる
ユクホイがポストヨーロッパで説くように、テクノロジーや社会情勢、自然環境の変化といったこれまでの前提が変わったことで多極化が進む中で自律的で持続的で包摂的で循環再生的なな組織や国家がなければ、また奪い合いが起きてしまう。 考える個体への成長し、資本主義と民主主義をアップデートしう…
ちょけることが、発言コストを下げていた
会議の進行をしていて、一言も言葉を発さない人がいないように留意して進行している。初めから有意義な意見を年次の和い人が発言することは難しいので、いきなり話題を振って、いやーわかんないですよねぇ。などとじゃれあってみたりすることで会議がゆるみ、少しその後の発言の回数や柔軟性が増す印象…
マネージャは、自由の立法者を育てる設計者である
まかしてまかさずって結局なんなのか? 自主性を高め、self discipline を高めるためにマネージャはどうあるべきか…
課題の深さは、問いを立てる者の内面の深さを超えられない
社会のどこを課題だと感じるかに関しては、リーダーの内面、捉え方を大きく影響すると考えており、表面的な、いわゆる事象の問題を解決するよりも、それを生み出している意識の源であったり、構造そのものを培うことが必要だと思われます。 ソーシャルイノベーションに関しては、いろんな人の力を結集…
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技術と社会はどう互いを生成するか
天才は存在しなかった——イノベーションはネットワークが発明する
ブライアンイーノのSceaniusの言説から、イノベーションの主人公は、ひとりの天才ではなくネットワークだったのではないか?今のシリコンバレーも同じようなネットワークから出てきてるのでは?…
技術は、何を救い、何を傷つけているかを見続けることでしか問えない
『もののけ姫』は、人間が世界を「資源」として見始めたときに失われるものを問う物語なのか。 タタラ場は悪なのか 人間を救う技術が、なぜ同時に森を傷つけるのか。 ハイデッガーの「技術への問い」とどうつながるのか…
著者という幻想が、いま溶けはじめている
私たちはいま、眠っていた特許という知財を、AIとともに何万ものアイデアへ変換している。1,000件の特許から10万を超えるアイデアが生まれる。そのとき、この10万の作者は誰なのか。私たちなのか、AIなのか、両方を含んだ"場"なのか。 印刷技術が起こしたのは、知の流通の革命だった。…
痛みを消した瞬間に、倫理は死ぬ
私たちは「命は平等だ」という優しさを持ちたいと願う一方で、現実には自分を最優先する利己的なハカリを捨てられず、時に偽善的な言葉でそれを隠してしまいます。 命に軽重がつけられている具体例として、以下の例が思い浮かぶ。 裁判における「命の値段(損害賠償額)」の算出において、年齢や…
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支配と呪縛からどう解放されうるか
鎧を着るほど、自分から遠ざかる
自分の思いどりに生きること、エゴ 社会のルール・規律などに準じることをしないと、”ワガママ” 相手を考慮せずに生きているのネガティブなフィードバックを受けることがある。 逆に社会の思い付かない価値の創造や感動を与えると”我が儘”=ありのままその人らしく輝いている(少しこの表現はニ…
いのちは、管理されるほど形を失う
国家、社会、組織など人間が作り出す集団はさまざまな規則の上でなりたっている。組織のいても秩序を求めるべく、教育や評価制度で人を管理するのが当たり前になっている。これらの集団の仕組みの中で、いのちはいのちのカタチのままいられるのだろうか?自分というありのままのいのちをないがしろにし…
頚城が、私を自由にした
17歳のとき、1型糖尿病を発症。それ以来インスリン注射が欠かせない日々が続いている。「人生の“試合終了”まであと数分か...!」と観念したら、そのアディショナルタイムがまさかの40年近くになるとは思っていなかった。 それでも、当事者でなければ、誰が見ても聞いても「不便で制約の多い…
倫理は戦略になった瞬間、倫理でなくなる
「事実と解釈の分離管理」は、倫理的理想として語られることが多い。しかし本稿は、それを新支配階級の「生存戦略」として位置づける。この転換は何を意味するのか? 倫理を戦略に還元することで、我々は何を得て、何を失うのか?…
「なんとかなる」は、手放した回数だけ積み上がる
これまで「人の話を聞くことができる」と思っていた。全く聞こうとせずにいた自分に気がついた。とてもショックだった。でも、元々そんなことはなく、自分の意見を述べることが苦手だっただけだった。しかし当時はそのことには気が付かず、勝手に大きなショックを受けた。それがきっかけで、職場でメン…
「できる自分」を手放したとき、はじめて自分の物語が始まる
この世界には、なすべきことと、あるべき姿がある、と心から信じて高校時代まで生きてきました。小学校、中学校、高校と、周りの子よりも頭がいいことで自分が有能だと思えました。さらに、親や先生からも褒められることで、自分が認められているような気がしていました。今思えば、自分の軸ではなく、…
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視点を越境して媒介する者は誰か
応援は、技術ではなく物語に向けられている
どの分野にも、必ず応援したくなるような人材がいる。それは高い技術を持っているだけではなく、何か魅力を感じる部分があるようだ。そのような人は長く、その分野で活躍し続ける傾向にあるように感じる。高い技術だけでなく、どのようなものを持ち、考え、行動している人が、応援される人になるのだろ…
組織の閾に立つ個人が、社会を動かす
日本には、生活インフラ、雇用、地域経済、顧客接点、社会的信用など、人々の暮らしに深く関わる大企業が数多く存在している。アメリカのように個人やスタートアップが社会変化の主役として語られやすい国と比べても、日本では大企業の中に眠る資源や関係性が、社会を変えるうえで大きな意味を持つので…
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