数値化とウェルビーイング
何を測れば豊かさが見えてくるのか。何を測ってきたから、私たちは何を見えなくしてきたのか。GDP・幸福度・効率の向こうに、まだ言葉にされていない「ものさし」を探していく問いたち。
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豊かさと幸福はどう問い直されるか
新しいラグジュアリーと想像資本の時代
旧いラグジュアリーが、プロダクトを所有することで象徴資本を得るものだったとすれば、新しいラグジュアリーは、プロダクトを可能にしている前提世界への想像力を通じて、畏敬を回復するものではないか。 なぜなら、完成品の表面ではなく、その背後にある土地、素材、生態系、職人の手、時間の連なり…
「成功すれば幸せになる」という順番が、すべてを狂わせていた
成功して、幸せになる。ということは、実はあまり起きていない気がする。 逆に、幸せを感じやすい人が、なんとなく、事がうまく運んでいる感じをよく見かける。 それはそうかもしれないと思う。 仕事にせよ、家庭にせよ、あらゆるっコミュニティーは、人間関係の善し悪しで成果が変わるのだから、合…
経験に変えるまで、お金は人生に届かない
巷には「お金の稼ぎ方」の情報があふれ、私たちは学校を卒業すれば働くことを当然として生きています。しかし、「なぜ稼ぐのか」「稼いだお金をどう活かすのか」という、最も本質的な「お金の使い方」について学ぶ機会はほとんどありません。年齢とともに収入が上がり、手元に少しばかりの余裕ができた…
人間は、世界を消費するのではなく、世界をつくる存在だった
# 新しいラグジュアリーの問い 旧いラグジュアリーが、価格・排他性・所有・洗練された緊張によって豊かさを証明してきたのだとすれば、新しいラグジュアリーは、どのような実感によって立ち上がるのだろうか。 それは、他者との差異を可視化するための記号ではなく、身体が世界に対して開かれ直す…
ブランドを纏うとき、人は「なりたい自己」を物質に外化している
ブランドといえば、ハイブランドを思い浮かべる人もいるかもしれない。だが、現代のブランドの定義としては、必ずしも高級であるものとは限らない。日常普段使いのものでも識別できるもの、認知されているものをブランドとするならば、我々はブランドを購入し、それを手に入れることで、または身につけ…
存在は、貢献によって正当化されない
定年を迎え、仕事の中での役割を失う。子供が巣立ち、親という役割の重要性が低下する。中年から老年にかけて、多くの人はそれまでの「役割」を手放す経験をします。 役割がないことへの不安や焦りから、地域の中でのボランティア活動やハローワークを通じて得たジョブによって、周囲の人からの「感謝…
ゆらぎが、健康をつくっていた
わたしの心はしきりに上がったり下がったりを繰り返す。落ち込んで家に引き込もるわたし。メッセージの返信が滞り、食事もデリバリーで済ますようになる。それでもいよいよ外せない用事のある日が来ると外に出て、突然の雨に降られてもっと落ち込んだり、偶然会った友達と笑顔で話して少し元気になった…
「何が変わって、何は変わらないほうがよかったのか?」の分類から未来をみる
日本の戦後、近代化してよかったことと、そうではなかったことがある。 見る人の視点や立場、角度によっても変わるものだと思うけれど、総じて 「これは変わってよかった」ことで、ここは「変わらないほうがよかったのでは?」と分類していければ、未来にむけて軌道修正が効くのではないか。 行きす…
豊かさは、関係の密度に宿っていた
私たちは長い間、豊かさを経済的な成長や物質的な充足によって測ろうとしてきた。しかし、多くのモノや情報に囲まれた現代社会においても、人々の孤立や不安はむしろ深まっている。では、本当の豊かさとは何だろうか。それは、家族や仲間と食卓を囲む時間かもしれない。土に触れ、季節の移ろいを感じる…
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資本主義はどこで臨界を迎えるか
近代というOSが、いま書き換えられている
武井浩三(ダイヤモンドメディア創業者、自律分散型経営の実践者)は、現在起きている変化は明治維新よりもはるかに大きな社会変革だと指摘している。しかし多くのビジネスパーソンは、目の前の変化をテクノロジーのアップデートや経済サイクルの一局面として捉え、問題の本質を見誤っている。 武井が…
経済が回復するとき、社会は沈黙する
旅行でギリシャを訪れた。ギリシャは2010年代の債務危機で、EU・ユーロ圏諸国・ECB・IMFから大規模な金融支援を受けた。国連から借りたわけではない。2018年に支援プログラムを終了し、2022年にはIMF向け融資を完済したが、すべての公的債務を返し終えたわけではない。つまり「…
ギブを選べない社会が、贈与を語り始めた
つぎの資本主義のヒントとして贈与経済、交換の様式が語られるシーンが増えているけれど、どのような交換様式であれば、貨幣を介する交換の前に戻るのではなく、次の時代のあり方として納得できるんだろう? 生活を人質に取られている環境では、本当に人のことを思いやりながら、ギブを選べるのか、と…
流域を知る者が、価値の源泉を取り戻す
人と自然が分断され、行き過ぎた資本主義は持続可能な地球の未来を実現できなくなっている。経済中心でなく、人と社会と自然の調和を生む選択肢を創造することが必要になっているから。…
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文化と経済はどう均衡しうるか
モノの来歴が失われるとき、私たちも失われる
例えば国内アパレルの日本製の割合は1.4%となり、ほとんどが海外製品となった。グローバリゼーションの中で、その土地でその土地のものを作るということが薄れていく中で、安く、場合によっては高品質なものが手に入れられる豊かさを体感することができる。経済合理性で捉えた時にはそれも選択肢だ…
企業は、自然を「外から測る」ことでしか関われないと思い込んでいる
・なぜ、大企業において、自然資本投資や文化資本投資は事業投資として成立しにくく見えるのか。 ・その制約は、資本主義そのものの問題なのか。 ・上場企業における株主・短期合理性・予算執行の仕組みは、何をもたらしているのか。 ・それでも実践が始まりつつあるなかで、「いいこと」を経営に変…
土地は買えても、物語は買えない
沖縄の南部のある聖地に、新しいヴィラが建設されるらしく、反対を集める署名活動がはじまってるよ 経済合理性の前には、地域の人達が繋いできた物語の意味は薄れてしまう? どうしたら、大切にしたいものを、考え方のルールや、優先順位のちがう頭の人たちとシェアすることができる? 対話の機会が…
地域らしさは、資源ではなく存在論である
資本主義によって、経済的な資本は高まる一方で、文化資本や自然資本、あるいはスピリチュアル的な資本などは、消費あるいは破壊されてきていることが起こってきている。 全てを残すべきとは限らないが、その地域らしさをきっと生み出している文化資本や自然資本、人的資本や社会関係性資本、スピリチ…
経済は、文化を食べて大きくなった
経済発展とともに、失われていく文化がある。本来は文化にこそ、豊かさがあるはずなのに、経済的な発展に豊かさがある様になってしまっている。 人口減少が進む社会でありながらも、高層ビルが開発され、不動産が金融商品になってしまったように。 この文化と経済のバランスについて深く考察したい。…
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数値化はなぜ価値を簒奪するのか
美は公共調達の基準になるか?
同じ問い(嘆かなかったから、今もカッコ悪い橋が量産されている。)を「橋を管理する行政担当者はなぜ美的基準を持ちにくいのか」という制度設計の角度から書き直す記事も面白そうです。公共調達制度と審美的評価基準の接続という視点から掘り下げると、別の発見へと辿り着きます。とのアドバイスを編…
祭りは、生者と死者の間柄を更新している
人口二万人の高齢過疎地の持続可能性を考えている。 移住者、定住者の数や割合、人気地方ランキングで上位になること、観光者は何人増えて、何円のお金を使ったか。女性や子どもにやさしいまちづくりに、何円の予算が立てられたか。 立派な数字が掲示されると、評価されて次年度の予算がつく。 価値…
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勝者の論理から弾かれる側はどう生きるか
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効率と余白はどう両立しうるか
速く着くほど、時間は消えていく
効率化することで自由な時間が生まれるという話を聞く。ある意味ではそうかもしれないが、効率化された時間によって私たちは自由を手に入れることができているのだろうか。わたしたちは、別途料金となるとまた考えるかもしれないが、差額料金なしであれば、特に何も考えずに「のぞみ」や「快速」とよば…
外に出た瞬間、人は世界の住人に戻る
日本人は働き方と働かせ方が下手くそな人と組織が多い。 多くの組織が社員の創造性を使い切ってない。管理を強化するとスピードが落ちる。 多くの組織が社員間、部署間の相乗効果を発揮出来てない。更には、日本は会社間の相乗効果を発揮出来てない。 効率とスピードは違う。 効率優先で、効率を上…